------------------------------------------------------------------------------- 【   曲名   】 少女幻葬 -euthanasia- 【 作者名 】 神依レラ(かむい れら) 【   原曲   】 少女幻葬 ~ Necro-Fantasy(蓮台野夜行) 【 初お目見え 】 04/06/18 【 バージョン 】 1.00.6+ (04/07/22) 【midiシーケンサ】 音楽ツクール95+ 【 音源 】 YAMAHA S-YG20 Ver3.0 (XG規格) 【 故郷 】 http://yuki.kitune.info/ 「upas cironnup -ゆききつね-」 【 動作 】 mp3が聞ける環境なら問題ないかと。 【 補足トリビア 】 euthanasia(ゆーさねぃじゃ)=安楽死           後半は、妖々夢のおまけテキスト(幽々子)参照? 【 独り言 】 あー、ノイズが気になる。           高音域がきびしいから、1オクターブ下げてみる。           ぎゃー、低音部がぎりぎり。           歌の裏に語り入れようとしたけど、色々だめぽで中止。 ------------------------------------------------------------------------------- 「ねぇー、蓮子。  本当にこんなことやってて、結界を暴けるの?」 「……………2時27分41秒……」 「むぅ……」  私たち秘封倶楽部は、蓮台野に来ている。  もちろん、こんな墓地、しかも真夜中に遊びに来ているわけではない。  蓮子の資料によると、このあたりに向こう側、冥界……簡単に言えば、あの世。  そこと繋がっているポイントがあるらしいんだけど。  卒塔婆を引っこ抜いても、それで墓を叩いてみても、何も起こらない。  これじゃ、墓荒らしと何も変わらないじゃない! 「……………丑四つ時」  ひび割れた空から、墨染めの桜舞い降り、夜を飾る  咲き誇れ、どこか寂しげに、そして楽しそうに  空高く舞い上がれ、現世を旅立った魂たち  舞い踊れ、どこか憂いげに、そして優しそうに   「ちょ、ちょっと、何よこれ」 「……桜」 「そんなの見れば分かるわよ。何で秋に桜が咲くのよ。どう考えても、非常識よ」 「……秋桜」 「それはコスモスって読むの!」 「ん………こっちのは、蝶?」  嗚呼、生きるとは。死ぬとは、どのような味がするのだろう (お願いです。私を楽にしてください)  そう、幾度も問いかけた、終わりのない人生 (あなたの、生という地獄から解放する、その能力で)  もう、今までに幾多の蝶が舞い散ったのだろうか (まるで安楽死をもたらす道具のような) 『亡我郷』と呼んだ、死に誘う能力 (こんな生き方………もう、疲れた)  我が旅を終わらせてくれ賜え、汝妖桜よ (夢を見る。大きな桜。魂を運ぶ蝶。咲き誇る。浮かび上がる)  この命、その花びらとともに、散らせ賜えよ (………舞い散る。………消えていく)  白玉楼、あまねく魂安らぐ、最果ての此の地で (生まれただけ死に。死んだだけ生まれる)  反魂蝶、永遠に戯れよう、少女幻葬 (それの繰り返し。それの繰り返し) 「―――そっか。あの世にも、桜は咲くんだ」